Story01
サンメントの誕生
1854年に開国した日本は、明治時代に入ると、鹿鳴館に代表される華美な装飾が施された西洋風建築が各地に建てられます。昭和も平和な時代に入り、高度経済成長期を迎えると、住宅は木造から鉄筋コンクリート造に変化します。
人口増加対策として、団地やマンションも次つぎに建設されました。人びとの住まいに耐火や耐震といった安全性と、給湯システムやバスユニットといった機能性が加わりました。
しかし、内装は畳や襖などまだまだ和の面影が残っていました。時代が変わっても、ファッション的な選択肢はまだ少なかったのです。
そこで三橋英生会長が目を付けたのが、西洋の建築に用いられる装飾材「モールディング」です。モールディングとは、壁と天井の取り合い部などに使用する木や石でできた装飾材の総称です。
みはし株式会社の前身であるみはし工芸時代、内装工事の一環で木材を挽き割り加工している際に、西洋のモールディングのような美しい曲線を考案。それが日本流モールディング・みはしの「サンメント」の誕生です。
Story02
専門メーカーへ
日本のモジュールの基準に合わせ1本3.65メートルにして作ったところ、工事の依頼が殺到。注文販売がメインとなり、1973年に埼玉県和光市にみはし総業株式会社として設立。
木製廻り縁のオリジナルブランド「サンメント」の全国販売を開始しました。
1979年には埼玉県比企郡に自社工場を完成させ、サンメントの生産を自動化し、カタログによる注文販売を開始。当時の建材業界では斬新な方法とお客様に受け入れていただき、製品やカタログの在庫切れが起こることもありました。
Story03
新たなスタート
1990年、CI(Corporate Identity)導入により、みはし株式会社へ社名を変更し新たなスタートを切りました。
木が2本並んだブランドマークはみはしの頭文字「M」を表しています。ブランドカラーは、日本を飛び出し世界へ羽ばたけるように、海外の国旗に多く使用されている赤・緑・黄を選定しました。
Story04
時代の変化に
対応する
1980年代~1990年代は、規制緩和による高層化の促進で高層建築物の建設ピークでした。さらには、ホテルニュージャパンや、高層共同住宅スカイシティ南砂の火災の前例があり、建物の安全性についても人々の意識が高まっていました。
みはしは、木材の欠点「燃える、腐る、狂う」を克服する新たな建材の開発に挑みます。従来の加工技術を生かし、1994年に不燃装飾材「サンメントセラ」を発売。内装用装飾材に不燃という新しい価値を加えました。
既製品のカスタマイズやオーダーメイドの特注品対応部署やガラス繊維強化石膏(Glass Fiber Reinforced Gypsum)素材などの素材を使用したオリジナルな造形物の製作・施工をサポートするGR事業部を設け、3次元の複雑なオーダーにも対応しています。